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SESから自社開発へ転職する方法|求人の見分け方も解説

SESから自社開発への転職を目指す人に向けて、経験の棚卸し、自社開発の求人の見分け方、職務経歴書と面接での伝え方、転職サービスの選び方を解説します。

公開 著者 Guidelas編集部
「GUIDE」の文字と、3つのチェックを通って旗の立つゴールへ進む点線の道筋を描いた図
この記事で分かること

SESから自社開発への転職を目指す人に向けて、経験の棚卸し、自社開発の求人の見分け方、職務経歴書と面接での伝え方、転職サービスの選び方を解説します。

目次

SESの企業で働きながら、「自社開発の企業へ移りたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。

転職エージェントに相談したのに、紹介されるのはSES求人ばかり。客先常駐中心の経歴をどう伝えればよいか分からない。そんな悩みから、なかなか一歩を踏み出せないこともあると思います。

筆者は現役のWebエンジニアです。PHP・Laravel・JavaScriptを中心に約7年の実務経験があります。SESと受託開発の現場を経験し、5〜10名規模のチームでサブリーダーも務めました。

SES企業で1年働いた後、受託開発の会社に移り、6年間働きました。受託開発の会社での6年のうち3年は客先常駐で、3社の現場を経験しています。

この記事では、次のことが分かります。

  • SESから自社開発への転職について、筆者の考える結論
  • 転職前に整理しておきたい、経験と希望条件の考え方
  • 求人票と面接で、自社開発の求人かどうかを確認するチェックポイント
  • SES求人ばかり紹介されるときの対処法と、転職サービスの選び方

なお、本記事ではSES・受託開発・自社開発・事業会社の定義を一律には示しません。SES・自社開発・事業会社には、公的な定義が見当たらないためです。

参考までに、受託開発は、総務省の日本標準産業分類(平成25年改定)で「顧客の委託により,電子計算機のプログラムの作成及びその作成に関して,調査,分析,助言など並びにこれらを一括して行う事業所」と説明されています。また、客先で働く場合に労働者派遣と請負(業務委託)のどちらに当たるかは、厚生労働省によると、契約の形式ではなく実態に即して判断されます。

求人・企業ごとに、事業内容、契約・配属形態、勤務地、開発対象(自社のサービスか、顧客のシステムか)を個別に確認することをおすすめします。

SESから自社開発への転職は可能だが準備と見極めが必要

結論から言うと、SESから自社開発への転職は、一律に「できる」とも「できない」とも言えません。経験の伝え方、求人の見極め方、転職サービスの使い方によって、結果は変わり得ます。どの方法を取っても結果は保証されないため、準備と見極めを丁寧に進めることが大切です。

参考として、転職市場の数値を2つ紹介します。

doda「転職求人倍率レポート」によると、2026年8月の全体の転職求人倍率は2.86倍でした(前月比+0.15pt、2026年9月17日発表)。職種別の「エンジニア(IT・通信)」は12.04倍です。

ただし、この数値は doda に登録された求人と転職希望者だけを集計した、doda の自社データです。市場全体の統計ではありません。算出方法は「求人数(採用予定人員)÷転職希望者数」で、転職希望者の職種は希望職種ではなく直近の職歴で分類されています。倍率の高さが、そのまま自社開発の求人に転職しやすいことを示すわけではありません。

また、厚生労働省「令和7(2025)年雇用動向調査結果の概況」では、2025年の「情報通信業」の入職率は13.6%、離職率は10.4%でした。これは業種全体の数値で、SESから自社開発への転職の難易度を示すものではありません。

(出典:doda「転職求人倍率レポート」「転職求人倍率 データ」、厚生労働省「令和7(2025)年雇用動向調査結果の概況」。いずれも2026年10月8日確認)

難しいと言われる理由

SESから自社開発への転職が「難しい」と感じやすい理由として、次のようなことが考えられます。統計的な根拠があるものではなく、一般的な考え方として紹介します。

  • 担当業務を成果として説明しにくい:担当した作業は言えても、自分の役割や成果として整理できていないことがあります。
  • 希望が曖昧だと、紹介求人が希望と合わないことがある:「自社開発がいい」だけでは、何を重視しているかが伝わりにくくなります。
  • 求人の表記だけでは開発体制が分かりにくい:求人票の情報だけでは、配属先や開発の進め方まで判断できないことがあります。

SESでは、決められた業務を担当することが多くありました。自社開発の企業を目指すには、その中でも自発的な行動がとれたかを伝える必要があると感じました。そのため、自分なりに工夫した経験を整理して、伝えられるように準備しました。

SES経験を生かせるポイント

SESでの経験も、内容次第では選考の評価材料になり得ます。たとえば次のような観点です。ただし、すべてのSES経験に当てはまるわけではなく、評価されるとも限りません。

  • 担当工程の幅:要件定義、設計、実装、テスト、運用保守のうち、どこまで担当したか
  • チームでの役割:リーダー・サブリーダー、レビュー担当、新メンバーの受け入れなど
  • 関係者との調整:顧客や他社のメンバーと、仕様や進め方をすり合わせた経験
  • 環境への適応:異なる開発環境や技術スタックに入り、キャッチアップした経験

転職前に整理する3つのこと

担当工程・技術・成果を棚卸しする

まずは、これまでの案件を一つずつ書き出します。案件名ではなく、自分が何を担当し、どう工夫したかを整理するのが目的です。次の表をテンプレートとして使ってください。

項目 記入欄
期間
担当工程(要件定義/設計/実装/テスト/運用保守)
使用技術(言語・フレームワーク・DB・インフラ等)
チーム規模と自分の役割
工夫したこと
成果(数値化できるもの)

成果は、処理時間、不具合件数、対応工数など、数値で示せるものがあれば書き添えます。数値がない場合は、何がどう改善したかを言葉で具体的に書きましょう。

筆者は、案件ごとに次の項目を整理しました。

  • 担当したシステム
  • 行った業務
  • 工夫した点
  • 改善したこと
  • 改善したことで、どう変わったか

希望する「自社開発」の条件を定義する

「自社開発なら何でもよい」と考えていると、求人を選ぶ基準がぶれやすくなります。自分が何を優先したいのかを、先に決めておきましょう。

次の項目を「必須条件」「できれば」「不要」に分けてみてください。

項目 必須条件 できれば 不要
事業領域(関わりたいサービス・業界)
開発体制(チーム規模・開発プロセス)
技術スタック(PHP/Laravel継続か、別言語か)
働き方(リモート・フレックス等)
年収
勤務地

「必須条件」は2〜3個に絞ると、求人を比べるときの判断が速くなります。この表は、後で転職エージェントに希望を伝えるときにも使えます。

転職時期と不足スキルを決める

経験年数だけで、転職できるかどうかは決まりません。大切なのは、希望する求人の応募条件と、自分の経験を比べることです。足りない部分があれば、応募前に補うか、補う計画を説明できるようにしておきます。

在職中に転職活動を進めるか、退職してから進めるかは、読者の状況によって異なります。収入面や活動に使える時間を考えて判断しましょう。

SESでは、リリースやプロジェクトが完了すると、そのタイミングで働く会社も変わります。開発したシステムがその後どうなったのかが分からず、もどかしさを感じたことが、転職を考えたきっかけでした。

自社開発企業・求人を見分けるチェックポイント

求人に「自社開発」と書かれていても、その表記だけで判断するのはおすすめしません。求人表記だけでは分からないことがあるため、求人・企業ごとに、事業内容、契約・配属形態、勤務地、開発対象を個別に確認しましょう。

ここでは、確認したい項目をチェックリストにまとめます。

事業内容と売上の中心を確認する

まずは、企業の公式サイトで事業の全体像を確認します。

  • 公式サイトで、事業内容とサービス名が確認できるか
  • 公式サイトの事業内容に、応募先のサービス以外の事業がどう書かれているか
  • 応募する求人が、どの事業・サービスの担当か明記されているか
  • 開発対象が自社のサービスか、顧客のシステムか
  • IR資料や決算情報が公開されていれば、どの事業が売上の中心か書かれているか

配属先・開発体制・客先常駐の有無を確認する

次に、求人票で配属先と働き方を確認します。

  • 求人票の勤務地に「顧客先」「プロジェクト先」などの記載がないか
  • 配属先のサービス名・チーム名が書かれているか
  • チーム規模と、エンジニア以外の職種(企画・デザイナー等)の構成
  • 開発プロセス(スクラム、ウォーターフォールなど)
  • 使用技術(言語・フレームワーク・インフラ)
  • 入社後に客先で働く可能性があるか

求人票に書かれていない項目は、面接やカジュアル面談で質問して確認します。

面接で開発プロセスとキャリアパスを質問する

面接は、企業が応募者を見る場であると同時に、応募者が企業を確認する場でもあります。次のような質問で、開発の実態を確認できます。

  1. 配属予定のプロダクトと、チームの構成を教えてください。
  2. 仕様は誰が、どのような流れで決めていますか。
  3. リリースはどのくらいの頻度で行っていますか。
  4. コードレビューは、どのように運用していますか。
  5. 入社後に、客先や顧客のプロジェクト先で働く可能性はありますか。
  6. エンジニアの評価制度と、評価の基準を教えてください。
  7. 入社後のキャリアパスには、どのような例がありますか。

回答に「正解」はありません。自分の希望条件と照らし合わせて、納得できるかどうかで判断しましょう。回答があいまいな場合は、具体例を挙げてもらうよう追加で質問してみましょう。

筆者は面接で、開発しているシステムの概要と、そのサービスを開発するやりがいについて質問しました。

SES経験を職務経歴書と面接で伝える方法

案件名ではなく役割・工夫・成果を書く

職務経歴書では、「何をしたか」だけでなく、「どの役割で、何を工夫し、どんな成果につながったか」を書くことが大切です。案件名を並べるだけでは、自分の強みが伝わりにくくなります。

書き方の例(数値は伏せ字)を示します。

記載例
Before ECサイトの機能追加を担当。PHP/Laravelで開発。
After ◯名チームのサブリーダーとして、ECサイトの機能追加を担当。レビュー観点を整理して共有し、リリース後の不具合件数を◯件から◯件に減らした。

After の例では、役割(サブリーダー)、工夫(レビュー観点の整理)、成果(不具合件数の変化)がそろっています。

筆者が書類選考で反応がよかったと感じたのは、案件ごとに工夫した点と、改善してどうなったかを書いたことです。

チーム開発と顧客折衝の経験を具体化する

チーム開発や顧客との調整の経験は、規模・期間・自分の担当を明示して書きます。「リーダー経験あり」だけでなく、「◯名チームで◯か月間、タスク分担とレビューを担当」のように書くと、伝わりやすくなります。

サブリーダーとしては、メンバーへのタスクの割り振り方を工夫していました。コードレビューでは、タイポがないか、処理の整合性がとれているか、仕様に従っているかを確認していました。

面接で転職理由を聞かれたときは、SESへの不満だけで終えないことが大切です。「次に何をしたいか」につなげて話しましょう。以下は一般的な例文です。

(一般的な例文)「これまでは複数の案件で開発に携わってきました。今後は一つのサービスに継続して関わり、ユーザーの反応を見ながら改善を重ねる開発に挑戦したいと考えています。」

技術面接では、処理速度を改善した経験を具体的に説明しました。速度の遅い処理があったため、ソースコード・SQL・出力にかかる時間を確認して原因を細かく切り分け、SQLを生成する処理を修正して速度を改善した、という内容です。

守秘義務と機密情報に配慮する

職務経歴書や面接では、客先の企業名、案件名、システム名、社外秘の数値を出さないように注意しましょう。「大手小売業向けECサイト」のように抽象化して伝えれば、経験の内容は十分に説明できます。

どこまでが守秘義務の対象になるかは、会社ごとの就業規則や秘密保持の誓約書などで定められます。経済産業省が示している就業規則・誓約書の参考例でも、条項の内容は個別の事情を踏まえて書き分ける必要があるとされています。不安な場合は、現在の所属企業の就業規則や、入社時・プロジェクト参加時に提出した誓約書の内容を確認してください。

転職エージェントからSES求人ばかり紹介されるときの対処法

「自社開発を希望したのに、SES求人ばかり紹介される」という悩みは、Q&Aサイトなどでも見られます。紹介される理由は状況によって異なるため、ここでは読者側で対処できる観点に絞って紹介します。その一つが、希望条件が担当者に十分伝わっていない可能性です。

なお、職業安定法第32条の3第2項では、有料職業紹介事業者は原則として求職者から手数料を徴収してはならないと定められています(厚生労働省令で定める例外があります)。本記事で紹介する転職エージェントも、公式サイトで求職者の利用は無料と表記しています(2026年10月8日確認)。

希望条件と避けたい条件を言語化する

初回面談では、希望条件を具体的に伝えましょう。次のテンプレートが使えます。

伝える内容 記入例の観点
希望する事業 関わりたいサービス・業界
希望する開発体制 チーム規模、開発プロセス、技術スタック
避けたい条件 客先常駐、配属先が未確定の求人 など
優先順位 「必須条件」と「できれば」の区別

前の章で作った優先順位の表をそのまま使うと、話がまとまりやすくなります。

紹介理由と求人の契約・配属形態を確認する

紹介された求人が希望に合うか分からないときは、担当者に次のように質問してみましょう。

  • この求人を紹介していただいた理由は何ですか。
  • 配属先はどのサービス・チームですか。
  • 入社後に客先で働く可能性はありますか。
  • 開発体制(チーム規模・開発プロセス)について分かることはありますか。

担当者が把握していない情報は、企業に確認してもらえるか相談してみるとよいでしょう。

合わなければ別の担当者・サービスも検討する

希望を伝えても求人が合わない場合は、担当者の変更を相談する方法があります。別のサービスを併用するのも選択肢です。エージェント型だけでなく、自分で求人を探す転職サイト型を組み合わせることもできます。

SESから自社開発を目指す人の転職サービス選び

エージェント型と転職サイト型の違い

転職サービスは、大きく「エージェント型」と「転職サイト型」に分けられます。違いは次のとおりです。

エージェント型 転職サイト型
進め方 担当者と面談し、求人の紹介を受ける 自分で求人を検索・応募する。企業からスカウトを受けることもある
主な機能の例 求人紹介、書類の添削、面接対策、日程調整・条件交渉の代行 求人検索、直接応募、スカウト、企業とのメッセージ
メリット 書類・面接の準備や条件交渉で支援を受けられる 自分のペースで求人を探し、企業と直接やり取りできる
デメリット 面談の時間が必要。希望が伝わらないと、合わない求人を紹介されることがある 書類作成や面接準備を自分で進める必要がある

※主な機能は、本記事で紹介する各サービスの公式サイトの表記にもとづいています(2026年10月8日確認)。

対象者・地域・年収条件・支援内容で選ぶ

サービスを選ぶときは、次の基準で比べましょう。

基準 確認すること
対象者 経験者向けか、IT・Webエンジニア向けか
地域 自分が希望する勤務地の求人を扱っているか
年収条件 求人の年収に条件(下限など)があるか
支援内容 面談、書類添削、面接対策、条件交渉のどれがあるか
進め方 支援を受けたいか、自分で動きたいか

候補サービスと向いている人

ここでは7つのサービスを、公式サイトの情報をもとに紹介します。紹介順は順位ではありません。 各サービスの求人の傾向(自社開発求人の多さなど)は公式データがないため、比較していません。

サービス 形態 求職者の料金 対象・特徴 主な機能 注意点・制約
Geekly エージェント型 無料 IT・Web・ゲーム業界特化 求人検索、アドバイザー面談(対面/オンライン)、書類作成・添削、条件交渉の代行、年収診断、入社後フォロー IT・Web・ゲーム業界以外を探す場合は対象外の可能性
マイナビ転職ITエージェント エージェント型 無料 IT・Webエンジニア向け。転職を迷う段階でも相談可 アドバイザー面談(夜間・土曜可)、書類添削・模擬面接、日程調整・条件交渉の代行、非公開求人の紹介、アプリ 担当者を介して進める形式
TechClipsエージェント エージェント型 無料 年収500万円以上の求人のみ。東京都内のエリアが中心 求人検索(検索タグに「自社開発」あり) 年収・地域の条件に注意
dodaエージェントサービス エージェント型 無料 ITエンジニア向けのページがある ITエンジニア向け求人の紹介 求人数の公式表記は2025年10月時点
リクルートエージェント エージェント型 無料 全職種を扱う総合型。職種カテゴリに「SE・ITエンジニア」あり キャリアアドバイザー面談、求人紹介・応募書類の添削、面接対策、面接日程の調整、内定後の条件交渉 IT・Web業界に特化したサービスではない
転職サイトGreen 転職サイト型 無料 IT/Web業界中心(管理部門・営業等の求人も掲載) スカウト、直接応募、企業とのメッセージ、プロフィールの非公開設定 書類・面接の準備は自分で進める
paiza転職 転職サイト型 無料 IT/Webエンジニア特化のコーディング転職サイト スキルチェック(15言語対応)、求人応募、スカウト ランクにより応募できる求人が決まる

(出典:各サービスの公式サイト。2026年10月8日確認。リクルートエージェントは2026年10月11日確認)

Geekly

IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。求職者は無料で利用でき、アドバイザー面談、書類作成・添削、条件交渉の代行、入社後フォローなどがあります。全国8地域の求人を検索でき、求人数は「IT・WEB求人 44,000件以上(2026年9月時点)」と公式に表記されています(2026年10月8日確認)。

  • 向いている可能性がある人:IT・Web・ゲーム業界に絞って、書類添削や条件交渉の支援を受けたい人
  • 向いていない可能性がある人:IT・Web・ゲーム業界以外も含めて探したい人、担当者を介さず自分で応募したい人

筆者は転職活動でGeeklyを利用しました。IT系の求人が多い印象でした。

マイナビ転職ITエージェント

IT・Webエンジニアを対象とした転職エージェントです。公式サイトに「すべての転職支援サービスが無料でご利用いただけます。」と表記されています。転職を迷っている段階でも相談でき、夜間・土曜の相談、書類添削・模擬面接、条件交渉の代行などがあります。

  • 向いている可能性がある人:転職するか迷っている段階で相談したい人、平日夜間や土曜に相談したい人
  • 向いていない可能性がある人:担当者を介さず、自分のペースで応募を進めたい人

筆者は利用していません。公式情報をもとに紹介しています。

TechClipsエージェント

公式サイトで「年収500万円以上の高年収・高待遇の求人のみ」と表記している転職エージェントです。求職者は無料で、地域の選択肢は東京都内のエリアが中心です。検索条件のタグに「自社開発」があります。ただし、個別の求人が自社開発かどうかは、前述のチェックリストで確認してください。

  • 向いている可能性がある人:東京都内で、年収500万円以上の求人を探したい人
  • 向いていない可能性がある人:地方在住の人、年収500万円未満の求人も含めて探したい人

筆者は利用していません。公式情報をもとに紹介しています。

dodaエージェントサービス

パーソルキャリアが運営する転職エージェントで、ITエンジニア向けのページがあります。FAQでは求職者の利用について「はい、完全に無料です。」と表記されています。ITエンジニア求人数は「50,000件以上(2025年10月時点)」と公式に表記されています(約1年前の時点の数値。2026年10月8日確認)。

  • 向いている可能性がある人:ITエンジニア向けの窓口で相談しながら求人を探したい人
  • 向いていない可能性がある人:担当者を介さず、自分で求人を探して応募したい人

筆者は利用していません。公式情報をもとに紹介しています。

リクルートエージェント

全職種を扱う総合型の転職エージェントです。公式サイトに「ご利用頂く転職者様からは一切料金を頂いておりません」と表記されています。キャリアアドバイザー面談、求人紹介・応募書類の添削、面接対策、面接日程の調整、内定後の条件交渉などの支援があります。求人数は「公開求人約82万件/非公開求人約24万件」(2026年9月29日時点。表示件数は採用予定数)と公式に表記されています。全職種を合わせた件数で、ITエンジニア向けだけの件数ではありません(2026年10月11日確認)。

  • 向いている可能性がある人:IT・Web業界に限らず、大手企業や社内SEなども含めて幅広く求人を探したい人
  • 向いていない可能性がある人:IT・Web業界に特化した担当者の支援を受けたい人、担当者を介さず自分で応募したい人

筆者は転職活動でリクルートエージェントも利用しました。大手企業のSE職や社内SE、SaaS企業の求人が多い印象でした。

転職サイトGreen

IT/Web業界を中心とした転職サイトです。公式サイトに「求職者の方はすべての機能を無料でご利用いただけます」と表記されています。企業からのスカウト、求人への直接応募、企業とのメッセージ機能があり、プロフィールを非公開に設定することもできます。

  • 向いている可能性がある人:企業と直接やり取りしたい人、スカウトを受けながら求人を探したい人
  • 向いていない可能性がある人:書類添削や面接対策などの支援を受けながら進めたい人

筆者は利用していません。公式情報をもとに紹介しています。

paiza転職

IT/Webエンジニアに特化したコーディング転職サイトです。スキルチェックの受験と求人応募は無料です。スキルチェック(想定解答時間20分、15言語対応)の結果でS〜Eの6段階のランクが付き、ランクに応じて応募できる求人が決まります。企業からのスカウトもあります。

  • 向いている可能性がある人:コーディング力をスキルチェックの結果で示したい人
  • 向いていない可能性がある人:スキルチェックを受けずに求人へ応募したい人

筆者は利用していません。公式情報をもとに紹介しています。

SESから自社開発へ転職する流れ

ここまでの内容を、転職活動の流れとしてまとめます。

経験の棚卸しと情報収集

  1. 経験を棚卸しする:案件ごとに、担当工程・技術・役割・工夫・成果を書き出します。
  2. 希望条件を定義する:「必須条件」「できれば」「不要」に分けて優先順位を付けます。
  3. 求人・企業情報を集める:公式サイトや求人票を、チェックリストで確認します。

書類作成・応募・面接

  1. 職務経歴書を作る:案件名ではなく、役割・工夫・成果が伝わるように書きます。
  2. 転職サービスを使う:エージェント型で相談するか、転職サイト型で検索するかを選びます。
  3. 応募する:希望条件と照らし合わせて、応募先を決めます。
  4. 面接で確認する:開発プロセスや配属先、キャリアパスを質問します。

筆者は約半年かけて転職活動をしました。書類選考40社、1次面接27社、2次面接13社、最終面接5社に進み、内定は1社でした。

内定条件と実際の働き方の確認

  1. 内定条件を確認する:配属先、業務内容、勤務地(客先で働く可能性の有無)、年収、評価制度を、書面などで確認します。

口頭での説明だけで判断せず、労働条件が書かれた書面と、面接で聞いた内容に違いがないかを確かめましょう。

SESから自社開発への転職でよくある質問

経験何年で転職できる?

一律の年数は示せません。応募条件は求人ごとに異なるためです。気になる求人の応募条件と、自分の経験を照らし合わせて判断しましょう。不足している経験があれば、補う方法や計画を説明できるようにしておくと安心です。

30代でも転職できる?

30代で転職できるかどうかは、一律には言えません。

参考として、厚生労働省「令和7(2025)年雇用動向調査結果の概況」の転職入職者の賃金変動を見ると、前職と比べて賃金が「増加」した人と「減少」した人の割合は次のとおりです。

年齢階級 増加 減少
30〜34歳 48.6% 29.0%
35〜39歳 43.5% 23.9%

(出典:厚生労働省「令和7(2025)年雇用動向調査結果の概況」表6。2025年、全産業。2026年10月8日確認)

これは全産業の転職入職者の数値で、ITエンジニアに限った数値ではありません。30代でも転職して賃金が増えた人がいる、という参考程度に捉えてください。

転職すれば年収は上がる?

転職で年収が上がる場合も、下がる場合もあります。保証はありません。参考データを2つ紹介しますが、対象も定義も異なるため、比べたり合算したりはできません。

厚生労働省のデータ(全産業)

厚生労働省「令和7(2025)年雇用動向調査結果の概況」表6によると、2025年の転職入職者の賃金は、前職と比べて「増加」40.8%、「減少」31.0%、「変わらない」25.5%でした。全産業の数値で、ITエンジニアに限った数値ではありません。

doda のデータ(doda 利用者)

doda「転職による年収アップ成功者の傾向2026年版」(2026年8月24日発表)によると、2025年10月〜2026年3月に doda エージェントサービスを利用して転職した人のうち、年収アップした人の割合は64.1%でした。年収アップした人の平均アップ金額は109万4,383円です(年収が増えた人のみで算出)。

転職前の職種別では、「技術職(SE・インフラエンジニア・Webエンジニア)」の割合が74.8%、平均アップ金額が132万3,998円で、いずれも職種別で最も高い結果でした。これは doda 利用者に限ったデータです。

(出典:厚生労働省「令和7(2025)年雇用動向調査結果の概況」、doda「転職による年収アップ成功者の傾向2026年版」。2026年10月8日確認)

筆者の年収は、SES時代が250万円、受託開発の会社では460万円、今回の転職後は600万円です。

まとめ:条件を明確にして自社開発求人を見極めよう

SESから自社開発への転職は、一律に可能・不可能とは言えません。準備と見極めによって、結果が変わり得ます。この記事のポイントを振り返ります。

  • 経験は案件名ではなく、役割・工夫・成果で棚卸しする
  • 「自社開発」の中で何を優先するか、条件を決めておく
  • 求人表記だけで判断せず、事業内容・配属先・開発体制を個別に確認する
  • エージェントには、希望条件と避けたい条件を具体的に伝える
  • 転職サービスは、対象者・地域・年収条件・支援内容で選ぶ

まずは、次の順番で行動してみてください。

  1. 棚卸し表と優先順位ワークで、自分の経験と希望条件を整理する
  2. 気になる求人と企業情報を、チェックリストで確認する
  3. 自分に合う転職サービスを1〜2種類選び、希望条件を伝えて相談または求人検索を始める

焦らず、自分が納得できる環境を見極めていきましょう。